〇お戒名について

この世に生を受けて名を授かるように、来世に生まれるときの名とお考え下さい。

本来は存命中に仏道に入った際、これまでの名に代わって釈尊の弟子として生きていくという意味で授かる名前で、キリスト教のクリスチャンネームと似たものでした。
 
俗名のままでいけないという訳ではありませんが、残された側から見るといつまでも名前だけがそのままで、「もう亡くなったのだ」という心構えができにくいというお声も聞かれます。

〇お戒名の種類(浄土宗)

浄土宗場合大きくわけて普通のお戒名と、院居士戒名があり、それぞれに文字数によっていくつかの種類があります。
 
来世に行ってまで差があるのは不自然という見方もありますが、亡くなられた方に「このくらいのことをしてあげたい」というお気持ちを表すものとも言えます。
 
 
1.院殿大居士(いんでんだいこじ):院殿大姉
 本堂を建てたり、お寺そのものを寄進するなど、仏教への信仰が篤く大きな貢献をした方などに授けられます。
 
2.院居士(いんこじ:十一文字)院大姉
 仏教への信仰が篤く、社会的にも大きな貢献をした方などに授けられます。
 
3.院居士(いんこじ:九文字)院大姉
 仏教への信仰が篤く、社会的にも貢献をした方などに授けられます。
 
4.院居士(いんこじ:七文字)院大姉
 仏教への信仰が篤く、人々のお世話をよくした方などに授けられます。
 
5.6.居士(こじ)大姉
 信仰心の篤かった方に授けられます。
 
7.信士(しんし)信女
 一般的で基本的なお戒名です。
*上記以外に「禅定門/禅定尼」が使われることもあります。
 
*譽号(よごう)
「誉」の旧字体や新字体が用いられる譽号は、地域によっては必ず譽号がつくのが浄土宗のお戒名だと思われている向きもありますが、在家信徒向けの五日間の修行である「五重相伝」を受けた方だけに授けるとしている地域もあります。

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